国会議事堂を見る
国会議事堂の見所を写真とテキストで分かりやすくご紹介します。
国会外景
昭和11年(1936年)11月に建設されました。当時は日本一の高さを誇り、永田町の高台に美しいみかげ石で装われた議事堂が「白亜の殿堂」と賞賛されました。同年12月24日に召集された第70回帝国議会から使用され、現在に至っています。
| 構造 | 地上3階(中央部分4階)、地下1階 鉄骨鉄筋コンクリート造り |
|---|---|
| 資材 | 最高品質の国産品を使用 |
| 費用 | 2,570万円(※建設当時) |
| 工事に従事した人員 | 延べ254万人 |
| 敷地面積 | 103,007平方メートル |
| 建物面積 | 13,356平方メートル(延べ53,464平方メートル) |
| 長さ(南北) | 206.36メートル |
| 奥行(東西) | 88.63メートル |
| 高さ(屋上) | 20.91メートル |
| 高さ(中央塔) | 65.45メートル |
中央玄関
国会議事堂中央のこの玄関は、天皇陛下をお迎えするとき、衆議院議員総選挙、参議院議員通常選挙の後に召集される国会に議員が初登院するとき、外国の国賓をお招きしたときに使用されます。それ以外、普段はこの扉を開くことがないことから「あかずの扉」といわれています。なお、この扉はブロンズ製で、1枚の重さが1.1トンあります。
中央広間:圧倒的な大空間と吹き抜け
中央広間は、議事堂で一番高い中央塔の真下にあり、中央玄関から御休所へと通じる広間です。2階から6階までの吹き抜けになっていて、天井までの高さは32.62メートルあります。これは、法隆寺の五重の塔がちょうど入る高さです。床には、10数種類の大理石を使ったモザイクがほどこされています。その数は約100万個にもなります。
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中央広間:外国製品と壁の化石
当初、議事堂のすべてを国産品で建設する方針でしたが、ドアノブ、郵便投函筒、ステンドグラスは外国製品です。また、柱や壁は、沖縄県で採れた珊瑚石灰岩でできており、この石には巻き貝などの化石が数多く含まれています。
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中央広間:議会政治の功労者像
中央広間には、議会政治の基礎を作るために功労のあった板垣退助、大隈重信、伊藤博文の銅像があります。これは、昭和13年(1938年)に大日本帝国憲法発布50年を記念して作られました。
板垣退助は明治の初めに国会の開設を求め自由民権運動を起こし、日本で最初の政党である自由党の党首をつとめました。大隈重信は日本で最初の政党内閣の総理大臣で、立憲改進党の党首として議会政治確立のため活動しました。伊藤博文は日本で最初の内閣総理大臣であり、初代の貴族院議長です。大日本帝国憲法の起草の中心的役割を果たしました。
ところで、4つ目の台座には銅像がありません。これは、4人目を人選できず将来に持ち越されたといわれています。また、「政治に完成はない、未完の象徴」という意味もあるといわれています。
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中央広間:四隅を彩る「四季の壁画」
中央広間の四隅には、春夏秋冬の日本の四季を描いた油絵があります。当初は陶器のモザイクで作る計画でしたが、時間と費用がかかり過ぎるため、油絵に変更されました。作者によると、この風景のモデルは、あくまでも想像上のものだということです。
御休所
中央広間から中央階段を上がると、天皇陛下の御休所があります。開会式の当日、陛下は議事堂にお着きになると、まずこちらにお入りになります。
この御休所は、当時の建築、工芸の粋(すい)を結集し、議事堂の中で最も華麗な造りとなっています。
この部屋の造作には本檜(ほんひのき)を用い本漆塗り仕上げで、随所に透かし彫り金メッキ飾り金具が打っています。床は寄木貼りの上に絹緞通(きぬだんつう)が敷かれています。壁の下の部分には朱色の華山織(かざんおり)、上の部分には黄色の七子織(ななこおり)に花文と金糸の霞、鳥文(とりもん)を刺繍しています。暖炉は静岡県産の大理石「紅葉石」に花文を彫刻し、鏡回りの円柱は乾漆(かんしつ)です。天井の格間(ごうま)には錦織が貼られています。扉は漆塗りの高蒔絵(たかまきえ)に螺鈿(らでん)をちりばめ、ドアノブ、錠などの金物はすべて金メッキ仕上げとなっています。
以前はこの窓から富士山が美しく見られたとのことです。
廊下
議事堂内の廊下の長さは、階段などを含めて約4キロメートルあり、赤いじゅうたんが敷かれています。
参議院議場
本会議が開かれる議場は、2階にあり、3階までの吹き抜け、天井は唐草(からくさ)模様を配したステンドグラスの天窓となっています。
開会式の際、天皇陛下が臨席されるお席が正面中央にあり、その前に議長席と演壇が、さらにその下に速記者席があります。議長席の隣は事務総長席で、左右にはそれぞれ2列の席が設けられており、前列は国務大臣席、後列は事務局職員席です。
議席は演壇を中心にして半円形に460席配列されています。貴族院時代からの議場をそのまま使用しているため、議員数(248名)よりも多くの議席があります。
設計に当たっては特に反響防止に配慮し、柱や壁には石材を使用せず、なるべく木材(欅)を使用しました。議場全体に凹凸を付け、細部にまで彫刻を施し、特に壁には絹布を使用しています。このほかに天井や床にも反響防止の様々な工夫がなされています。
開会式の際には議長席、事務総長席が取り除かれます。
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委員会室
委員会や調査会が開かれる所で、議事堂本館に5室、同分館に10室設けられています。左から第1委員会室(本館3階)、第3委員会室(本館3階)、第22委員会室(分館2階)、第43委員会室(分館4階)です。
参議院正玄関
登院した議員が、玄関入口の登院表示盤(タッチパネル式)にある自分の氏名に触れると、表示盤が点灯し、登院したことを表示するとともに、時間が記録される仕組みになっています。
前庭・歩道・噴泉
前庭には昭和45年(1970年)11月29日の議会開設80年を記念して全国から贈られた「都道府県の木」が植えられています。また、平成2年(1990年)11月29日の議会開設100年を記念して衆・参両議院の玄関前に噴泉が作られました。
また、前庭にはひときわ大きな銀杏の木が植えられています。この銀杏は議事堂建設以前から自生していたもので、議事堂を見守り続けてきました。
議事堂の美
外観と優れた建築意匠
左右対称の美しさを誇るシンメトリーな外観や、永田町の高台に映えるみかげ石の質感など、昭和初期における最高峰の建築技術とデザインの粋を集めた外観の美しさを細部までご覧いただけます。
写真 1〜4
写真 5〜8
写真 9〜12
写真 13〜16
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光を彩るステンドグラス
天井や窓面を飾る色鮮やかなステンドグラス。厳かな館内に柔らかな自然光を取り込み、空間全体を気品高く演出している芸術的なガラス細工の詳細をご覧いただけます。
議場の気品ある佇まい
本会議場の内部。重厚かつ洗練されたレイアウトなど、議会政治の舞台にふさわしい厳粛かつ美しいものとなっています。
写真 1〜5
写真 6〜10
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御休所の極める美
議事堂内で最も豪華な装飾が施されている御休所。壁面を彩る最高級の織物や美術工芸品など、国内の伝統工芸の粋を集結させて作り上げられた特別な空間の美を伝えます。
照明器具と細部の金物装飾
館内を照らす趣のある照明器具や、扉の取っ手、各種金具に至るまで統一されたデザインとこだわり。全体だけでなく、細部に宿る美の追求を感じさせる写真群です。
写真 1〜5
写真 6〜10
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回廊と階段にみる造形の美
重厚な大理石の階段や、幾重にも連なる美しいアーチを描く回廊。歩みを進めるごとに異なる表情を見せる、議事堂の建築的魅力と深みのある空間美をご紹介します。



































