請願

 

第221回国会 請願の要旨

新件番号 2730 件名 刑罰で愛国心を強制し、表現・思想の自由を奪う国旗等損壊罪に反対することに関する請願
要旨  高市首相は、外国の国旗を傷つけると罰則があるのに、我が国の国旗を傷つけても何の罰則もないのはおかしいと主張している。刑法に外国国章損壊罪があるが、これは外国との良好な外交関係を守るためのものである。一方、国会に提出されている国旗の損壊等の処罰に関する法律案(以下「国旗等損壊罪法案」という。)は、日本という国を個人の上位に置いて無条件に敬えというものである。国旗を傷つけることで損なわれるのは日本という国家の威信である。主権者である国民がこの国をどのように思っても自由なはずである。個人の自由な心を罰則で縛り愛国心を強制するという、この国の形を逆転させてしまう法律である。保護法益は、国旗を大切に思う一般的な国民の感情の保護としている。しかし、日の丸に対して様々な感情を抱いている人々がおり、決して一般的な国民の感情というものはない。戦争において出征兵士は、日の丸の旗に送られて戦場に向かった。軍国主義や皇国思想の象徴として、アジアの侵略戦争や植民地支配に日の丸が果たした役割は大きいと言える。最近ではヘイトデモで日の丸の旗が振られ差別排外主義の象徴の役割も果たしている。日の丸に嫌悪感を持つ一般国民の感情も大切である。表現の自由などに配慮するとして外に現れた行為を処罰の対象としているが、思想やメッセージを人々に伝えることを規制することになり思想そのものを罰するのに等しい。これは、思想・内心の自由を規制することにつながる。これらの基本的人権は、他の人の人権侵害とならない限り尊重されなければならない。国民は言論や表現によって国家を批判する権利を有している。国旗等損壊罪法案は、国が個人よりも尊重される国家主義的な日本をつくることを目的にしたものであり、実質的な憲法改悪である。国民に愛国心を押し付け国のために死ねる人間をつくって日本を戦争する国にするための法律である国旗等損壊罪法案に反対する。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、いわゆる「国旗等損壊罪」法案を廃案にすること。

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