請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 658 件名 ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）への参加を中止することに関する請願
要旨 　これまでのＴＰＰ交渉では、関税ゼロを大原則にすることや貿易にとどまらない、様々なルールの共通化・規制緩和も論議されている。日本が参加することになれば、アメリカを始め各国が日本に求めてきた規制緩和が新たに協議されることになる。アメリカは、牛肉の輸入条件緩和、郵政民営化の徹底、自動車分野の協議を求め、さらに、医療への自由競争の持込み、食の安全基準・表示の緩和、公共事業への外国企業の参入や労働規制の緩和、共済制度の廃止など、従来から日本に解決すべき事項として要求してきたことを協議対象にするよう求めてくる。このような心配があるからこそ、全自治体の八割にも及ぶ自治体や、様々な分野の団体が参加に反対、あるいは慎重な対応を求めてきた。国民の八～九割が政府の説明は不十分と指摘している。国会がなすべきことは参加表明を撤回させることである。ＴＰＰ交渉そのものが秘密主義と言われており、今後も国民的な論議や国会での審議が保障されない交渉には、絶対に参加すべきではない。
　ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、ＴＰＰ（環太平洋経済連携協定）への参加表明を撤回し、参加を止めること。

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