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議長のあいさつ

 年頭所感

議長の写真

謹んで年頭の御挨拶を申し上げます。皆様におかれましては、令和5年を新たな気持ちで迎えられたことと存じます。

昨年7月、参議院議員通常選挙が行われました。選挙後には、いわゆる「一票の較差」について各地で訴訟が提起され、複数の高等裁判所において、不平等な状態であった旨の判決がありました。

選挙制度の改革は参議院にとって最も重要な課題のひとつであります。私どもは、参議院の組織や運営に関する諸問題を調査検討する「参議院改革協議会」を11月に新たに設置し、協議を開始いたしました。先人たちが積み重ねてきた議論を引き継ぎ、各会派による忌憚のない活発な議論がなされることを期待しております。

ロシアによるウクライナ侵攻、我が国を取り巻く厳しい安全保障環境、新型コロナウイルス感染症、円安・物価高、エネルギーの安定供給など、国内外に多くの課題が山積しています。

参議院は二院制の一翼を担う「良識の府」として、困難な諸課題に真摯に取り組み、引き続き国民の負託に応えてまいります。参議院が期待される役割を果たし、国民の皆様に信頼され続けるためにはいかにあるべきか、私も同僚議員とともに熟慮を重ね、議長としての職責を全うするため、日々精励してまいる所存です。

結びに、この一年が皆様にとって穏やかで平安なものとなりますことを心より祈念いたしまして、新年の挨拶といたします。

 令和5年 元旦

参議院議長「尾辻秀久」(議長の署名)