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参議院の動き

参議院議長談話(平成29年8月29日)

本日午前5時58分頃、北朝鮮は1発の弾道ミサイルを発射し、発射された弾道ミサイルは北海道襟裳岬の上空を通過し、襟裳岬の東約1,180キロメートルの太平洋に落下したものと推定される。我が国を飛び越えるミサイル発射という暴挙は、我が国にとってこれまでにない深刻かつ重大な脅威であり、強く非難する。

 北朝鮮は昨年以降、2回の核実験を行い、30発以上の弾道ミサイルを発射しており、今年に入ってからは新型の可能性のあるものも含めた弾道ミサイルの発射を繰り返しており、これは我が国を含む地域及び国際社会の平和と安全に対する明らかな挑戦であり、断じて容認できない。

 参議院としては、これまで累次にわたり北朝鮮に厳重に抗議する決議を行ってきており、北朝鮮に対し、核及び弾道ミサイル計画を放棄し、更なる挑発行動を行わないよう強く求めてきたところであり、今一度、北朝鮮に自制するよう強く要求する。

 政府においては、国連安全保障理事会の場はもちろんのこと、米国、韓国、中国、ロシア等関係各国と緊密に連携し、国際社会に対して、関連する安保理決議に基づく制裁措置を完全に履行するよう、強く働きかけるべきである。

 また、政府においては、引き続き、国民に対して迅速かつ的確な情報提供を行い、不測の事態に備えて不断に必要な態勢をとるとともに、我が国の平和と安全の確保、国民の安全と安心の確保に万全を期すよう強く求める。