崇仁親王殿下が薨去されたことを承り、誠に哀悼の至りに堪えません。
殿下は、歴史学者として古代オリエント史の御研究に取り組まれ、若き学究の徒に講義なされるとともに、中近東文化センターの運営にお力を注がれるほか、平和で文化的な国づくりに資するよう、ダンスを始めレクリエーションやスポーツの発展に尽くされました。大正、昭和から平成に至る時代の移り変わりを皇族のお立場から見つめられ、百合子妃殿下を始め、多くの御家族に囲まれた日々を過ごされました。
国民も殿下のお人柄に親しみを持ちながら、深い敬慕の念を抱いてきたところでございまして、この訃音に接し、言い様のない深い悲しみを覚えております。
殿下の御霊の安らけく静まりますことを、心より祈念するものでございます。