参議院ＯＤＡ調査派遣第２班

　 参議院は、ＯＤＡ調査派遣第２班（団長藤井基之議員、中西祐介議員及び大野元裕議員）を、平成２５年９月７日（土）から９月１７日（火）まで、ガーナ共和国、ブルキナファソ及びフランス共和国に派遣しました。

　 ガーナ共和国では、首都アクラ市内において、ガーナ由来薬用植物による抗ウィルス及び抗寄生虫活性候補物質の研究プロジェクト（科学技術協力）並びに太陽光を利用したクリーンエネルギー導入計画（環境プログラム無償）を支援している野口記念医学研究所、離乳期栄養強化食品事業準備調査を支援している味の素オフィス（協力準備調査（ＢＯＰビジネス連携促進））、中堅公務員向けの研修運営能力向上を支援している公務員研修センター（技術協力プロジェクト）、財務管理改善プロジェクトを支援している食糧農業省（技術協力プロジェクト）、ＨＩＶ母子感染予防に係る運営能力強化プロジェクトを支援しているジェームスタウン・マタニティ・ホーム（技術協力プロジェクト）、ガーナ保健サービス・保健情報管理センターでコンピューター指導を行っている青年海外協力隊員の活動状況のほか、小型武器管理研修等を支援しているＫＡＩＰＴＣ（コフィ・アナン国際平和維持訓練センター）を視察しました。
　ボルタ州においては、アカチ郡のアカチ・ダアース小学校を訪問し、理数科授業等の支援をしているガーナ教育サービス・アカチ南郡事務所所属の青年海外協力隊員の活動状況、ボルタ川下流域水供給・衛生環境整備計画を支援している南トング郡のアゴドメ集落（草の根・人間の安全保障無償）を視察しました。
　また、フォーソン財務副大臣を訪問し、ガーナに対する我が国の援助の在り方等について意見交換を行ったほか、青年海外協力隊員、ＪＩＣＡ専門家、国際機関関係者（ＵＮＤＰ、ＵＮＩＣＥＦ及びＷＦＰ）、日本企業関係者等と意見交換を行いました。

　ブルキナファソでは、ルンビラ市において、学校運営委員会支援プロジェクトの対象であるニオン・ワルビン小学校（技術協力プロジェクト）、第２次小学校建設計画により建設したルンビラ初等教員養成校付属小学校（無償）、飲料水供給計画及び給水施設管理・衛生改善プロジェクトを実施しているルンビラ村（無償、技術協力プロジェクト）、ジニアレ市において、ろう児の初等教育及び職業訓練へのアクセス向上並びに学習環境改善を支援している、ろうあ者再教育センター（草の根・人間の安全保障無償）、パブレ市において、排水の農業利用など持続可能な水・衛生システム開発を支援している国際水環境学院カンボワンセ・キャンパス及びカンボワンセ村（科学技術協力）、サーバ市において、油用ゴマの生産拡大等のプロジェクトのための調査を予定している国立環境・農業研究所によるゴマ栽培試験サイト（技術協力プロジェクト）、タンゲンダスリ市において、バズレ村などで保管されている伝統文化財等の保全、継承を支援するためのバズレ文化・民族博物館（草の根・人間の安全保障無償）を視察しました。
　首都ワガドゥグ市では、柔道、小学校教育、バレーボール及び野球それぞれの分野で活躍する青年海外協力隊員の活動状況を視察しました。
　また、ズングラナ農業・食糧安全大臣及びボリ・バリ国民教育・識字大臣を訪問し、ブルキナファソの農業分野及び教育分野に対する我が国の援助の在り方等について、それぞれ意見交換を行ったほか、青年海外協力隊員、ＪＩＣＡ専門家と意見交換を行いました。

　 フランスでは、クロケット外務大臣付開発担当大臣首席補佐官及びブドーＡＦＤ（フランス開発庁）サブサハラ・アフリカ部長を訪問し、フランスＯＤＡ予算の2015年目標達成が困難な下での援助スキームの在り方、フランスにおける援助案件の優先順位付けの実態と４年ぶりに開催されたＣＩＣＩＤ（省庁間国際協力・開発委員会）との関係等について、それぞれ意見交換を行ったほか、ロモイＯＥＣＤ開発協力局長を訪問し、新興ドナーなどＯＤＡを巡る環境が変化する中でのＯＥＣＤ・ＤＡＣ及び加盟国の取組の在り方等について意見交換を行いました。