参議院は、ＯＤＡ調査派遣第１班（団長若林正俊議員、松浦大悟議員及び石井準一議員）を、１０月１１日（日）から１９日（月）まで、フィリピン、シンガポール及びインドネシアに派遣しました。フィリピン及びインドネシアでは、我が国ＯＤＡの実施状況等に関して意見交換及び視察を行うとともに、シンガポール及びアジア開発銀行では、援助の制度及び動向等について意見交換を行いました。

フィリピンでは、国家経済開発庁を訪問し、我が国ＯＤＡの活用状況と開発計画の現状等について、また、アジア開発銀行本部及び国連世界食糧計画（ＷＦＰ）フィリピン事務所から、最近の開発支援や食糧援助の課題等について、それぞれ説明を聴取し、意見交換を行いました。このほか、我が国ＯＤＡによる支援が実施されているフィリピン稲研究所の専門家、現地で活動している青年海外協力隊やＮＧＯ等の関係者との意見交換を行いました。

シンガポールでは、アジア海賊対策地域協力協定に基づく情報共有センターを訪問し、同センターの運営状況や海賊問題の取組等について説明を聴取しました。また、シンガポール外務省を訪問し、我が国と連携した途上国支援の在り方等について意見交換を行いました。

インドネシアでは、国家開発企画庁を訪問し、円借款による気候変動プログラムローンの活用状況等について意見交換を行いました。また、我が国ＯＤＡによる支援が実施された障害児童学校、市民警察活動プロジェクト及び史跡公園建設事業の視察を行い、それぞれ現地関係者から説明を聴取しました。このほか、現地で活動している青年海外協力隊等の関係者との意見交換を行いました。