ライブラリー

参議院本会議決議本文

第39回(臨時)国会

昭和36年10月27日 
参議院本会議 

核実験禁止に関する決議

 最近ソ連が、核実験停止に関するジュネーヴ交渉の継続中にもかかわらず、突如として一方的に核実験を再開し、これに対応して、米国もまた地下における核実験を再開したことは、それがいかなる理由目的によるものであるにせよ、国際関係を激化し、究極には人類破滅の危険をもたらすものであつて、本院の深く遺憾とするところである。殊にソ連は、すでに二十回以上の実験を重ね、更に五十メガトンの核爆発実験を予告し、世界各国の反対にもかかわらず十月二十三日遂に超大型の核爆発を強行したことは世界世論を無視する一大暴挙であり、われわれは強くソ連に抗議するものである。
 本院は、核実験禁止が世界の恒久平和を願う世界各国民の強い要望であることにかんがみ、すべての国が核実験の実施を即時停止するとともに、関係諸国がこの際有効な国際管理を伴う核実験の停止に関しすみやかに合意に達し、あわせてこれを契機として核兵器の製造、貯蔵及び使用の禁止の協定を締結するよう強く要望する。
  右決議する。