質問主意書

第180回国会(常会)

質問主意書


質問第一九二号

航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の機種選定に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によって提出する。

  平成二十四年七月十二日

山谷 えり子   


       参議院議長 平田 健二 殿



   航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)の機種選定に関する質問主意書

 政府は平成二十三年十二月二十日、安全保障会議で、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)としてF35の導入を決定し、これを閣議了解した。
 そして、日本政府は平成二十四年六月二十九日、航空自衛隊の次期主力戦闘機(FX)として二〇一六年度に導入するF35について、米国国防省と正式契約を交わした。
 右の点を踏まえ、以下質問する。

一 米国国防省は今年三月、F35の開発計画を二年間延長し、二〇一九年まで実戦配備できないとする報告書を議会に提出した。これを受けて、米軍は、五年間で百七十九機分の調達先送りを決めた。英国は、計画の再検討を行っており、カナダは、開発の遅れとコスト高騰によって当初の予算を大きく上回るため導入計画を凍結した。オーストラリアは、二機だけ導入し、ほかの十二機の導入は再検討する必要があると表明した。イタリアは、百三十一機から九十機と導入機数を大幅に削減すると決定した。このように、F35開発参加国が、いずれも再検討や導入凍結を決定している。
 日本政府は、各国の対応に関し調査検討したのか。調査検討したのであれば、各国の対応状況について具体的に示されたい。

二 米国政府監査院が、F35の開発・配備が二〇一九年より更に遅れるとともに、費用増大のリスクがあると、開発計画に警鐘を鳴らす報告書をまとめ、議会に提出したが、日本政府は納期と価格は守られると認識しているか見解を示されたい。

  右質問する。