第104回国会(常会)
質問第一三号
サハラ・アラブ民主共和国との外交関係に関する質問主意書 右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。 昭和六十一年二月十四日 立木 洋
サハラ・アラブ民主共和国との外交関係に関する質問主意書 今般私は、サハラ・アラブ民主共和国を訪問し、同国の統治勢力であるポリサリオ戦線指導部と会談するとともに、同国の実情について視察してきた。
一 日本政府は、西サハラに対するモロッコの侵略・占領の事実を容認するのかどうか、容認するとすればその根拠は何か。 二 国連総会において、西サハラ問題関連決議案の採決に、日本政府は棄権してきているが、その理由について明らかにされたい。諸民族の自決権擁護の見地から、これらの決議に積極的に賛成する態度をとる意思はないか。 三 歴史的にモロッコおよび西サハラ沿岸海域は、日本船舶による漁場ともなつてきたが、日本漁船によるこれら海域での操業に関する漁業協定は存在するのかどうか。存在するとすれば、いかなる国とどのような条件の下においてか回答されたい。 四 サハラ・アラブ民主共和国側は、民族自決権と主権の尊重に基づく日本との友好関係の確立をのぞんでおり、日本漁船による西サハラ沿岸漁業においても、サハラ・アラブ民主共和国側の領海に対する侵犯によつて生じうる危険について懸念を表明している。
右質問する。 |