質問主意書

第6回国会(臨時会)

質問主意書


質問第一二号

国民厚生並に国民経済に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十四年十一月四日

鈴木 憲一      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   国民厚生並に国民経済に関する質問主意書

 西医学創始者西勝造君は、彼の提唱する西医学健康原理が、あまねく国民生活に普及浸透する時は国民医療費総額四千億円が浮き上り、国家財政並に国民経済の上に、重大なる貢献を為すものであると主張し、誤れる現代医学思想こそ国民経済の上に莫大なる損害を与えていると公開の席上及び一般民衆に公然と宣言している。
 斯くの如きは厚生行政の威信にかかわり、且つその無能を暴露するものであり、人心の動揺並びに財政上に与える影響亦甚大なるものあり。
 しかも、西勝造君の学説は、最近頓に医学専門家をして納得せしめつつある現状なり。従つて、西医学の原理が真実ならば、国家の医療行政上、速やかにこれを採用し、厚生行政並に国民経済上、これが対策を図るべきである。
 右に関する政府の処置を問う。

  右質問する。