質問主意書

第2回国会(常会)

質問主意書


質問第二十七号

戦時補償特別税法改正に関する質問主意書

右の質問主意書を国会法第七十四条によつて提出する。

  昭和二十三年二月五日

小川 友三      

       参議院議長 松平 恒雄 殿



   戦時補償特別税法改正に関する質問主意書

 本法の条項中この特別税ぐらい不当なるはない、戦争のため、資産以下に制限されたる保険契約に加入し、特別多額の払込金を課せられ二重の苦悩したる国民が、戦災により得た唯一の生命の綱の保険金を竹の子生活で家も田畠もなく、疎開地の物置か寺院の片隅に生活しておつて、生活上食い込み何にも無くなつた今日、本法により、その支払いたる金を返せというのであり、その期間が、僅かに二ケ年以内であるが、これを更に二ケ年又は三ヶ年延期すべきである、片山内閣は人道主義の稀有の善政内閣で、歴史に残る本法の一部政正すべきであるが御所見を問う。

  右質問に対し速かなる答弁を要求する。