質問主意書

第1回国会(特別会)

答弁書


(答弁書第六十七号) 昭和二十二年十月三日配付

内閣参甲第七八号
  昭和二十二年九月三十日

内閣総理大臣 片山 哲      


       参議院議長 松平 恒雄 殿

参議院議員板野勝次君提出米価に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。



   参議院議員板野勝次君提出の米価に関する質問に対する答弁書

答弁要旨

一、二十二年産米価の決定についてもパリテイ計算による予定である。

二、昭和二十一年度「農林省農家経済調査」より農家の農業経営及び家計生活に必要なる品目を選定しこの品目の基準年度(昭和九-十一年度)と現在における価格騰貴率を求め、これにこの品目の農家現金支出総額に対する現金支出割合をウエイトとして加重平均によつて得た指数を基準年度の米価に乗じて本年度の米価を算出する。

三、四十八倍の際のパリテイ計算は、昭和二十年度「農林省農家経済調査」に基き上の方式により算出したものである。

四、質問の主意が明かでないが石当り千五百円又は二千円というような米価を前提に決めてパリテイ計算を組むのではなく、前記の方式によつて得たる指数を基礎として米価を決定するのであつて、今年度の米価については目下慎重に資料を整理集計中である。

五、現行麦類及び馬鈴薯の価格はパリテイ計算に基づき七月に置ける想定米価を基準年度の価格の四十八倍とし、これに最近年次における麦類及び馬鈴薯の価格比率を考慮して決定した。