請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 2175 件名 要支援サービスの保険外し、負担増の介護保険制度改悪を中止し、安心できる介護保険制度を求めることに関する請願
要旨  介護保険が二〇〇〇年にスタートして二十年になる。介護心中、介護殺人は表面化している事件だけでも年間五十件~七十件と、ほぼ一週間に一件の頻度で起きており、安心の介護は実現していない。家族が要介護状況になったために仕事を辞める介護離職は年間十万人、特別養護老人ホームの入所待ちは入所者数よりも多い五十二万人で、介護難民があふれている。介護事業所、介護施設は介護労働者が集まらず人手不足で、介護崩壊の危機が迫っている。六十五歳以上の約三千四百万人の多くは、年金天引きで介護保険料を徴収されている。実際に利用できる人は、要支援・要介護と認定された介護保険認証を持っている六百万人ほどで、六十五歳以上では一八%程度にすぎない。高い介護保険料の負担を強いられている高齢者からすれば、要介護・要支援状態になっても介護保険は使えず、自己負担を迫られ、保険詐欺と言わざるを得ない。制度改悪を中止し、安心の老後のための介護保障を強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国庫負担を引き上げ、利用料と介護保険料を軽減すること。
二、非課税者、低所得者の介護保険料を大幅に軽減する減免制度を拡充すること。
三、介護難民をなくし、介護離職を防止するため、施設を始め地域の介護基盤を整備すること。
四、介護報酬を改善し、介護労働者の処遇改善をすること。

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