請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 1183 件名 学童保育(放課後児童健全育成事業)を拡充し、子育て支援の充実を求めることに関する請願
要旨  学童保育(放課後児童クラブ)は、就労等の理由により、日中、家庭に保護者のいない子供が放課後及び学校休業日に安全に安心して過ごすことのできる毎日の生活の場である。保護者と指導員は子供たちにより良い生活の場を保障するために必要な要望を自治体に届け、自治体もそれに応える中で、学童保育は五十年以上にわたって地域の子供たちの生活を守ってきた。学童保育が一人一人の子供にとって生活の場となるためには、子供が自ら進んで通い続けることができ、家庭と同じような雰囲気の中で心を許せる仲間や指導員の存在が欠かせない。また、子供が学童保育で充実した生活を送ることは、保護者にとって大きな安心と支えにつながる。学童保育は一九九七年に法制化し、児童福祉法に根拠を持つ公的な事業になった。二〇一五年には、厚生労働省令「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」と「放課後児童クラブ運営指針」が適用され、国の予算も大幅に拡充されつつある。しかし、国や自治体が徐々に施策の拡充を図ってきた側面はあるものの、自治体や学童保育現場によって実施状況は様々であり、大きな格差があるのが現状である。共働き・一人親家庭等の増加の下、子供の生活や育つ環境が厳しくなっている中で、子供が安全に安心して生活できること、子供の成長・発達を支え励まし、保護者と連携を図りながら子育てをする施設である学童保育に対する期待に応えることが必要である。子育て支援の充実には、子供の命と安全を守る上で欠かせない学童保育の拡充が必要不可欠である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、子供の命と安全を守る上で欠かせない学童保育(放課後児童健全育成事業)を拡充することで、子育て支援を充実すること。

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