請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 1068 件名 社会保険料の負担軽減に関する請願
要旨  社会保険(協会けんぽ)は、全ての法人と五人以上の従業員を雇用する個人事業所に加入が義務付けられている。協会けんぽの加入事業所は約百七十五万であるが、重い保険料負担から払い切れないため、約二千二百八十億円の滞納が発生している。こうした中、年金事務所による差押えが横行し、小規模事業者の営業を脅かしている。また、国土交通省は二〇一二年十一月に「社会保険の加入に関する下請指導ガイドライン」を策定し、建設産業における社会保険未加入対策を進める中で、本来、社会保険の適用除外となる一人親方(事業主)や従業員四人以下の個人事業主が社会保険未加入を理由に現場から排除される事例が発生している。こうした対応が広がれば、小規模事業者の経営は悪化し、倒産・廃業が広がり、ひいては地域経済の衰退を招くこととなる。小規模企業振興基本法制定時(二〇一四年六月)の国会附帯決議(参議院経済産業委員会)では、国に対し、「社会保険料の負担軽減に効果的な支援策」を講ずるよう求めている。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、社会保険料率の引下げと、減免制度を確立すること。
二、社会保険料の延滞金を引き下げるとともに、分割納付中、及び雇用調整助成金を活用している事業者には延滞金を課さないこと。

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