請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 685 件名 健康保険適用外の重粒子線治療に対する早期保険適用に関する請願
要旨  厚生労働省は「固形がんに対する重粒子線治療」という名称で先進治療を一部健康保険適用とすることを承認したものの、保険適用外患者は治療負担として三百万円以上の高額な負担が必要となる。治療施設はあっても経済的に治療できないため、重粒子線による保険適用外がん治療についても早期の保険適用を求める。がんは国民の死亡原因の第一位であり、その対策は国民の健康を守るための最優先課題である。今日では医療技術の目覚ましい進歩により必ずしも克服できない疾病ではないと言われ、これからのがん治療は治す確実性に優れ、体への負担が少ないことが重視される。重粒子線治療は、従来の放射線治療に比べ、がん部位に集中的にダメージを与え、周りの正常部位にはダメージが少ない。副作用も一般の放射線治療に比べて少ない。エックス線に比べ生物効果が強いことが知られ、エックス線が効きにくいとされてきた骨肉腫にも効果を発揮する。短い治療期間(平均三週)で治療でき、今までの放射線治療で使われているエックス線(六~七週)と比べて、治療のための照射回数を減らすことができる。外科手術を伴わないためふだんの生活をしながら受けられるので、体力的に弱い高齢者などにも有効である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、健康保険適用外の重粒子線治療に対して早期に健康保険治療を適用すること。

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