請願

 

第198回国会 請願の要旨

新件番号 567 件名 学童保育(放課後児童健全育成事業)の「従うべき基準」を堅持することが実現できる財政措置に関する請願
要旨  学童保育(放課後児童クラブ)は、就労等の理由により、日中、家庭に保護者のいない子供が放課後及び学校休業日に安全に安心して過ごすことのできる毎日の生活の場である。学童保育は一九九七年に法制化し、児童福祉法に根拠を持つ公的な事業になった。二〇一五年には、「従うべき基準」として、省令「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」で放課後児童支援員という資格を持った指導員を原則二名以上配置することが示されている。しかし、国や自治体が徐々に施策の拡充を図ってきた側面はあるものの、自治体や学童保育現場によって実施状況は様々であり、大きな格差があるのが現状である。放課後児童支援員の資格を有した指導員の常勤・専任・複数体制を確立させるために、国の予算の大幅増が必要である。共働き・一人親家庭等の増加の下、子供の生活や育つ環境が厳しくなっている中で、子供が安全に安心して生活できること、子供の成長・発達を支え励まし、保護者と連携を図りながら子育てをする施設である学童保育に対する期待に応えることが必要である。子供の命と安全を守る上で欠かせない学童保育の「全国的な一定水準の質」を確保するために、「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」策定時の趣旨を十分に踏まえ、「従うべき基準」として定められた基準を堅持し、有資格者の原則二名配置を実現するための財政措置が必要不可欠である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「放課後児童健全育成事業の設備及び運営に関する基準」策定時の趣旨を十分に踏まえ、「従うべき基準」を堅持し、有資格者の原則二名配置を実現するための財政措置をすること。

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