請願

 

第196回国会 請願の要旨

新件番号 1839 件名 レッド・パージ被害者の名誉回復と国家賠償に関する請願
要旨  一九四九年から一九五〇年にかけてアメリカ占領軍の指揮の下、日本政府と財界が積極的に加担し、四万人以上と推定される日本共産党員と労働組合活動家を企業の破壊者などの烙印(らくいん)を押して強権的に職場から追放した。レッド・パージの結果、被害者とその家族は計り知れない損害を被り、自ら命を絶った人さえいる。また、国民生活の向上、自主的な経済復興、民主主義の確立などを掲げた運動は大打撃を受けた。しかし、日本政府や財界は、責任を認めて謝罪したことはなく、被害者への救済策も行っていない。これが今日、職場で思想差別が続いている根っことなっている。こうした中で、日本弁護士連合会(日弁連)や横浜弁護士会などがレッド・パージは憲法を踏みにじった人権侵害行為であると断じ、被害者の名誉回復と補償を含む救済措置を求めて勧告したことは画期的である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国は、レッド・パージが憲法を踏みにじった無法・不当な弾圧であったことを認め、被害者に謝罪すること。
二、国は、日弁連や横浜弁護士会の勧告に従い、レッド・パージ被害者への名誉回復と国家賠償を速やかに行うよう特別法を制定すること。

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