請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 556 件名 京都府京丹後市・経ヶ岬の米軍基地を撤去し、住民の安全安心の確保を求めることに関する請願
要旨  京都府京丹後市・経ヶ岬の米軍専用レーダー基地は、地域住民の過半数が反対をしているにもかかわらず二〇一四年五月から設置のための基地建設が始まり、二〇一四年十月にAN/TPY―2レーダー(Xバンドレーダー)の搬入、米陸軍第一四ミサイル中隊の発足と続き、二〇一四年十二月末からレーダーの本格運用が始まった。今後、第二期工事がなされる。この米軍基地は、アメリカ本国の弾道ミサイル防衛計画(BMD)の一環で、アメリカ本土に飛ぶ弾道ミサイルを探知し、ミサイル防衛の最前線の目となるものである。そして、単にミサイルを探知するだけではなく、迎撃システムと一体となったもので、京都府北部を軍事的危険にさらすものである。さらに、米軍基地は、住民が生活する場所に近接することから様々な問題を発生させている。既に、交通事故が多発するとともに、住民が寝られないと訴える騒音問題が発生している。また、夜間の照明、緊急時のドクターヘリの運行、排水、強力な電磁波など、不安が絶えない状態となっている。米軍基地建設に当たって防衛省は住民に対し「以前の生活と何ら変わらない」「環境は破壊しない」と言い、防衛大臣は京都府知事、京丹後市長に「安全安心に万全を期す」と言っていたが、これらが踏みにじられているのは明らかである。約束違反が明らかな今、これ以上の建設をやめ、撤去を求めるとともに、住民の安全安心の確保のために運用を一旦中止することを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、騒音問題が解決するまで発電機を止め運用を中止すること。
二、危険な米軍専用レーダー基地の建設を中止し撤去すること。

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