請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 134 件名 絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律の改正に関する請願
要旨  近年「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に違反する事件が日本国内で膨大な件数発生しているが、その最大の原因の一つに「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」の法整備がきちんとなされていないことが挙げられる。現在の法律では、今まで合法的に日本国内に持ち込まれていたものと新たに海外で違法に密猟され違法に日本国内に持ち込まれたものとの判別も難しく、また適正な管理もなされていない。このような状況で、日本が新たな密猟の温床になってしまっているばかりではなく、日本が闇取引の経由地として利用されている。また、地球上では、毎日約百種類以上の生物が人間生活の犠牲になって絶滅していると言われ、世界中の国々及び世界中のNGO団体などが絶滅していく種に歯止めをかけようと身を砕くような努力と試行錯誤を繰り返す中で、日本は真逆とも言える野生動植物の消費に大きく加担する現実になっており、度々海外から批判の的になっている。種は、一度絶滅してしまうと絶対によみがえらせることなどできない。地球上の全ての種は、全人類共有の最大の財産である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、近年「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」に違反する事件が日本国内で膨大な件数発生しており、以下の事項を実現すること。
   国際社会の一員として「絶滅のおそれのある野生動植物の種の保存に関する法律」を強化し、違反者への罰則も厳重にし、官民一体となった真新しい取組を行うとともに「希少野生動植物種保存推進員」を非常勤とし、職務の遂行に当たるなど、抜本的な法改正を行うこと。

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