請願

 

第195回国会 請願の要旨

新件番号 33 件名 保険で良い歯科医療の実現に関する請願
要旨  歯と口の中を健康な状態に保つことと全身の健康は深く関係しており、歯を治療することが生活習慣病の改善にもつながるなど、健康長寿社会に向けて歯科医療の役割は、ますます重要になっている。しかし、格差と貧困の拡大を背景に経済的理由での未受診が増え、早期受診や治療の継続が妨げられる状況の中で、子供から高齢者まで口腔(こうくう)の健康悪化や口腔崩壊とも言える深刻な事態も広がっている。さらに、歯科では、一般的に普及した治療で保険の利かない治療があるために、受診を妨げる要因にもなっている。丈夫で違和感が少ない金属床の入れ歯や自然の歯の色に近いかぶせ物、学校歯科検診の項目に入っている歯並びに関わる矯正治療なども保険の利く範囲は制限されている。また、長年にわたる国の歯科医療費を抑制する政策により、歯科医院の経営も厳しく、入れ歯や詰め物を製作する歯科技工士や口腔ケアの担い手である歯科衛生士の評価も低く抑えられてきた。「お金の心配なしに受診したい」「保険の利く治療範囲を広げてほしい」、これは、患者・国民に共通する切実な願いである。保険で良い歯科医療の実現を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、お金の心配をせず、歯科医療が受けられるよう、窓口負担を軽減すること。
二、保険の利く歯科治療を増やすこと。
三、歯科医療にかかる国の予算を増やすこと。

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