請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 1785 件名 核兵器禁止条約制定に賛成投票し、核兵器のない平和社会の実現を求めることに関する請願
要旨  国連は、核兵器禁止条約を七月七日までに多数決によって制定する予定である。核保有国の米露中や英仏に続き、日本政府は、非核三原則を堅持する非核保有国にもかかわらずこの核兵器禁止条約に反対し、一連の会議に参加していない。昨今の世界各地の緊迫状態を見ても、全世界の積極的参加と合意による核兵器禁止条約の制定こそが最も重要である。日本政府の動向は、日本国民の民意に反するだけでなく、核を持たない平和主義国家としての理念に大いに矛盾している。世界で唯一の戦争被爆国である日本こそが、会議に積極的に参加して核兵器禁止条約制定の一票を投じ、また、大国の圧力から賛成に消極的な多くの国々に働きかけ、良い手本となるべきである。核兵器のない真の平和社会を築き、人類の破滅を止める抑止力となることを求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、国連総会で決定した「核兵器禁止条約」に関する、今後の全会議に参加すること。
二、六月十五日~七月七日に国連で開催予定の「核兵器禁止条約」制定のための多数決採択において、賛成投票をすること。
三、これらの会議参加及び賛成に消極的な国々に呼び掛け、参加及び賛成投票を呼び掛けること。
四、昨年八月六日、広島における安倍総理大臣の「唯一の戦争被爆国として我が国は非核三原則を国是として堅持し、核兵器のない世界に向け、強い決意で努力を積み重ねていく。」という演説に矛盾しない、核兵器のない平和な社会を実現するよう努めること。

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