請願

 

第193回国会 請願の要旨

新件番号 1327 件名 慰安婦問題の解決に関する請願
要旨  慰安婦問題は、第二次世界大戦時の日本軍による女性の人権侵害として日本が解決を迫られている問題である。被害者は高齢化し、生きている間に解決をという悲痛な訴えは日々切実さを増している。政府は、解決済みとして法的責任を拒否してきたが、国連人権機関やILOから再三慰安婦問題の解決を促す勧告を受けている。二〇一六年三月には国連女性差別撤廃委員会から、政府は被害者の救済への権利を認め、全ての被害者への救済と被害回復措置を提供するよう、再度勧告された。二〇一五年十二月の慰安婦問題に関する日韓合意で、日本政府は「責任を痛感している」と国家の責任を明確に認め、おわびと反省の意を示した。政府は、被害女性が強制的に慰安婦にされ重大な人権侵害が行われた事実を認め、慰安婦問題はなかった等の発言や報道には明確に反駁(はんばく)することが求められる。そして、公式謝罪、国家賠償などにより、被害者の人権回復を行い、教科書への記述を復活して次世代への正しい歴史教育を行う責任がある。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、被害者への公式謝罪、賠償、次世代教育など「慰安婦」問題の解決を行うこと。

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