請願

 

第192回国会 請願の要旨

新件番号 600 件名 憲法改悪の動きをやめることに関する請願
要旨  安倍政権は、二〇一五年九月に戦争法を強行採決し、いつでもどこでも戦争できる国づくりを進めている。二〇一六年七月の参議院選挙では、マスコミに情報統制をし、憲法改悪や沖縄新基地問題等を争点から隠し、憲法改正発議に必要な三分の二以上の議席を取った。選挙の翌日には、沖縄の民意を無視し、沖縄本島北部の高江で米海兵隊の強襲輸送機オスプレイの離発着帯建設工事を暴力の限りを尽くして強行している。辺野古新基地建設についても、沖縄県との話合いではなく、一方的に強硬に工事を進めようとしている。沖縄県民の人権と命を犠牲にして世界中で戦争するための基地建設は中止しなければならない。そして、自民党の憲法改正草案は、第九条の平和主義を否定するだけでなく、全ての基本的人権を国益によって制限し、人々に戦争と国策への協力を強いる内容に現憲法を改悪しようとしている。また、緊急事態条項を新しく設けて、法律を無視した独裁政治の道を開こうとしている。格差と貧困が広がる今の日本に必要なのは、憲法改悪ではなく、幸福追求権、個人の尊厳(第十三条)、表現の自由(第二十一条)、生存権(第二十五条)を始めとした現日本国憲法の原則を守り、いかすことである。そして、一人一人が平和に人間らしく暮らせる社会にしていくことが重要なのである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、憲法改悪の動きをやめること。現憲法の三大原則(国民主権、平和主義、基本的人権の尊重)の実現に努めること。

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