請願

 

第192回国会 請願の要旨

新件番号 351 件名 義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案の廃案に関する請願
要旨  二〇一五年五月、超党派フリースクール等議員連盟・夜間中学等義務教育拡充議員連盟の合同総会が開かれ「多様な教育機会確保法(仮称)案」が提案されてから、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」として継続審議になるまで、登校拒否・不登校当事者や親、関係者の賛否は大きく割れ、その懸念の声はますます広がっている。法案の内容も当初の「フリースクール支援法案」から、支援という名の子供たちを排除する法案へと大きく変わった。不登校の小・中学生は年間十二万三千人以上に上る。いじめや体罰などに傷つきながら、追い詰められた子供たちの自殺は後を絶たない。不登校は、教育の問題だけでなく、子供の命に関わる国民的課題である。文部科学省が不登校の対策をすればするほど、不登校の子供が増え、命を絶つ子供も増えている。文部科学省の不登校対策は、不登校の子供を追い詰めている。効果を上げていない施策を法律にする必要はない。多様化が必要なのは学校であり、学校での少人数学級や教員の増員が必要である。様々な子供たちを支援という名で分けていくのではなく、共に学び合い、育ち合うことのできる学校こそ必要である。子供たちを分断し、差別する「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」の廃案を強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「義務教育の段階における普通教育に相当する教育の機会の確保等に関する法律案」を廃案にすること。
二、夜間中学については、法律を分けて、当事者の意見を尊重し、進めること。

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