請願

 

第192回国会 請願の要旨

新件番号 113 件名 消費税増税を撤回し、一〇%への引上げをやめることに関する請願
要旨  消費税八%増税の下で日本経済は最悪の状態である。あわせて、物価値上げと年金・医療・介護など社会保障の負担増で、家計は悲鳴を上げている。大企業の業績が良くなれば、やがて暮らしや中小業者に回ってくると言うが、幾ら待っても、若者も子育て世代もお年寄りも中小業者もぎりぎりの生活である。日本の貧困率も最悪である。このような状態で消費税を一〇%に増税すれば、暮らし・経済破壊は決定的である。ほんの一部の食料品などを八%に据え置く軽減税率を導入しても、一世帯当たり六万二千円の負担増になると政府は試算している。しかも、軽減(複数)税率は中小業者に過重な納税実務とコストを押し付け、経営を圧迫するだけである。消費税は、所得の少ない人ほど負担が重く、貧困と格差を拡大し、自分らしく生きる自由さえ奪う税制である。負担軽減が必要だと言うのなら、税率そのものを引き下げるべきである。庶民に消費税増税を押し付けながら、史上最高のもうけを上げる大企業に更に減税するのではなく、所得や資産の能力に応じた税制に転換すべきである。大軍拡の道をやめて、暮らしや社会保障、中小業者に回し、内需主導で家計を温める経済政策を取るべきである。そうすれば、消費税を増税しなくても、社会保障の拡充も財政再建の道も開かれる。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、消費税増税を撤回し、一〇%への引上げはやめること。

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