請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3853 件名 安保法案=戦争法案に反対し、廃案を求めることに関する請願
要旨  一九四五年七月十五日、米軍機四十三機は北海道本別町上空に飛来、約一時間にわたる空襲によって四十名の尊い町民の命が奪われた。その多くは一般人であり、近代の戦争犠牲者は圧倒的に非戦闘員が多いという現実は本別でも明らかであった。本別空襲から七十年後の七月十五日、安倍政権は、戦争法案とも呼ぶべき内容の安保関連二法案を衆議院特別委員会で強行可決し、翌十六日には衆議院を通過させた。新聞各紙の世論調査で反対が過半数を超す中での強行採決は世論を無視した暴挙であり、強く抗議する。安保関連二法案=戦争法案は国会審議が重ねられるほど問題点が浮き彫りになっているにもかかわらず、安倍首相、中谷防衛相ら政府の答弁は説得性に欠け、戦争への不安は高まるばかりである。アメリカの戦争のために自衛隊が参戦し、日本がテロ・攻撃の対象とされることを絶対に許すわけにはいかない。そもそも今回の法案の出発点となった昨年七月の集団的自衛権の行使を容認する閣議決定自体が憲法解釈を政府に都合よく変更する許されざる解釈改憲であり、立憲主義の真っ向からの否定である。憲法学者や内閣法制局長官経験者などが違憲と指摘し撤回を求めているのも当然である。最近の内閣支持率の急落は安倍政権の独裁的政治手法に対する根本的な批判、拒否の意思表示であることを認めるべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、安保関連二法案=戦争法案を廃案にすること。
二、「集団的自衛権」行使を容認した閣議決定を撤回すること。

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