請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3503 件名 TPP(環太平洋経済連携協定)交渉からの即時撤退と批准しないことに関する請願
要旨  安倍政権は、二〇一三年七月、TPP交渉に参加した。政府の試算でもTPP参加により日本の農林漁業は壊滅的な打撃を被るとされるなど、地域経済・社会が一層衰退することは避けられない。また、食の安全基準、誰もがいつでもどこでも安心して医療を受けることができる国民皆保険制度が壊され、ISD(投資家対国家の紛争解決)条項によって国の主権さえ侵害される。そのため、これまでに四十四の道府県議会、八割を超える市町村議会が参加に「反対」や「慎重な対応を求める」決議を行い、広範な分野の団体が反対してきた。このような国民の声を無視し、政府がTPP交渉に参加したことは認められない。また安倍政権は、既に交渉で合意した分野についても日本が何を主張しているのかも国民にも国会にも一切明らかにせず交渉を進めている。加えて、アメリカ政府の要求に応じ農林水産分野の重要五品目の関税引下げ・撤廃に踏み出そうとしていることは、国会決議や自民党の公約にも反するもので到底許されない。守れない場合は「脱退も辞さない」との国会決議に基づき今すぐ撤退すべきである。各国政府が秘密交渉を進める一方で、多国籍企業のもうけが優先され国民の暮らしが脅かされるTPPの本質がアメリカを始めとする交渉関係国内で知られるにつれ、海外でも交渉反対の声が高まっている。
 ついては、国民の暮らしと命、日本農業と地域社会を守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、TPP交渉から即時撤退すること。
二、TPP協定を批准しないこと。

一覧に戻る