請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 3108 件名 高齢者に負担増と差別医療を強いる後期高齢者医療制度の中止・撤回に関する請願
要旨  後期高齢者医療制度は、(一)これまで保険料負担のなかった扶養家族を含めて、七十五歳以上の全ての高齢者から保険料を徴収する(二)月額一万五千円以上の年金受給者は年金から保険料を天引きする(三)保険料滞納者から保険証を取り上げ、窓口で医療費全額を負担させる(四)七十五歳以上を対象にした別建ての診療報酬(医療保険から支払われる医療費)を設定し、高齢者に差別医療を強いるものである。さらに政府は、七十~七十四歳の窓口負担を一割から二割へ引き上げ、負担を押し付けようとしている。年を重ねれば誰でも病気にかかりやすくなる。高齢者に必要十分な医療を保障することが当然であるにもかかわらず、年齢のみで差別するような医療制度は世界に例を見ず、憲法に保障された生存権、基本的人権、人としての尊厳を踏みにじるものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、後期高齢者医療制度は、中止・撤回すること。
二、七十~七十四歳の窓口負担の二割への引上げを止めること。
三、医療に使う国の予算を増やして、高齢者・国民が安心して医療を受けられるようにすること。

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