請願

 

第189回国会 請願の要旨

新件番号 837 件名 旧国立競技場にあった壁画を新競技場に戻すことに関する請願
要旨  二〇二〇年に開催される東京オリンピックのメイン会場として新国立競技場の建設が予定され、現在の国立競技場は解体されようとしている。この中に日本を代表する芸術家の壁画があった。一九六四年東京オリンピック開催に向けて日本の芸術を世界に示す意気込みで国立競技場に制作された十三作品の壁画(ガラスモザイク及びタイルモザイク)である。そのうち二作品は新国立競技場内の新博物館に設置が予定されているが、残る十一作品の行き先は未定である。原画作者は宮本三郎、脇田和、寺田竹雄、大沢昌助であり、戦後日本美術のモダニズム絵画を象徴する貴重な作品群である。本来は制作された現国立競技場にそのまま残り続けることが望ましいが、既に競技場解体前に分割し切り出され、一時仮置場に移されている。この東京オリンピックのメモリアルモニュメントとして、国立競技場敷地内での十三作品一括した再展示を強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、旧国立競技場にあった壁画を全て新競技場に戻し保存すること。

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