請願

 

第187回国会 請願の要旨

新件番号 438 件名 生活保護基準の引下げを中止し、生活保護法改正法を廃止することに関する請願
要旨  国は二〇一三年八月から生活保護基準の引下げを実施した。さらに、同年六月に閣議決定した「骨太の方針」(経済財政運営と改革の基本方針)では、障害者や母子世帯などの加算、各種扶助の見直し(引下げ)を速やかに検討するとしている。また、第百八十五回臨時国会では、第百八十三回通常国会で廃案となった生活保護法改正案を再提出し、成立させた。基準引下げに対し、多くの生活保護利用者が取消しを求める審査請求を行っている。生活保護基準は、最低賃金や年金、住民税課税基準や各種制度の減免、就学援助の適用基準などと連動している。基準の引下げは、こうした制度を利用できなくなる人を急増させ、国民生活全体を引き下げるもので、貧困の連鎖を一層強めるものである。生活保護法改正法は、親子関係や働く場所がないなどの事情を無視した扶養や就労を強要し申請をさせない違法な水際作戦を合法化するものである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、生活保護基準の引下げを中止すること。
二、生活保護法改正法を廃止すること。

一覧に戻る