請願

 

第187回国会 請願の要旨

新件番号 361 件名 社会保障財源確保のため、消費税増税をせず、所得再分配機能を強化することに関する請願
要旨  社会保障を良くすることは国民多くの願いであるが、願いに反して社会保障制度は相次いで改悪され、国民生活を苦しいものにしてきた。税と社会保障の一体改革という名前に社会保障の充実を期待した国民も少なくない。ところが、二〇一二年八月に成立した「社会保障制度改革推進法」は、憲法第二十五条の生存権・健康権とそれを保障する国の責任を破棄し、社会保障を自助・自立と共助に押し込める憲法違反の社会保障解体法であり、国民の願いとは逆行する法律である。既に推進法に基づいて、医療(薬)の窓口負担の増加や年金給付額の切下げなどが検討されており、我が国の誇る国民皆保険制度、皆年金制度も空洞化されようとしている。これ以上の社会保障破壊は許されない。推進法を廃止し、国民皆保険の堅持など公的責任による社会保障の改善・拡充を図る施策への転換を求める。また、国民生活を一層苦しめる消費税の増税ではなく、大企業や富裕層に応分の負担と責任を求める所得再分配機能の強化を求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、社会保障の財源は、消費税の増税ではなく大企業や富裕層に応分の負担と責任を求めるなど所得再分配機能の強化によって確保すること。

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