請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 917 件名 特定秘密の保護に関する法律案の情報公開に関する請願
要旨  特定秘密の保護に関する法律案(以下「本法案」という。)は、一般国民の知る権利を侵害し、また、一度施行されれば運用次第で一般国民の基本的人権である、あらゆる表現の自由が侵害される危険性が高いという疑義が拭いきれない。このような疑義を抱かせる本法案は、本来、全国民にその検討過程から全てを公開して、広く慎重な議論がなされた上で審議されるべき性質の法案であるはずだが、パブリック・コメントの募集期間は不当にも二週間と短く、検討過程の情報公開請求も全文が黒塗りの状態であり、政府が本法案を秘密裏に成立させてしまおうという意図があると疑わざるを得ない。このような、主権者たる一般国民を無視した非民主的な立法過程に対して強く抗議する。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、内閣官房内閣情報調査室に本国会会期中に本法案の検討過程に作成された全文書の内容を判読可能な形式で提供させること。
二、内閣官房内閣情報調査室に本国会会期中に本法案に寄せられたパブリック・コメントの全てを判読可能な形式で提供させること。
三、内閣官房内閣情報調査室に本国会会期中に本法案に寄せられたパブリック・コメントについてサマリーを作成させ、また、サマリーにはそれぞれの意見の定性的な母集団を抽出して、母集団ごとの統計情報を付すようにさせ、出来上がった資料の全てを判読可能な形式で提出させること。
四、内閣官房内閣情報調査室に「特定秘密」の定義の詳細について文書化させ、我々一般国民に明示すること。さらに、その討議過程を我々に開示させること。

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