請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 834 件名 特定秘密保護法制定反対に関する請願
要旨  政府が制定を目指している「特定秘密の保護に関する法律案」は、政府にとって都合の悪い情報を隠し、それを漏らしたり情報を知ろうとする者を厳罰に処するものである。政府原案では、我が国の安全保障に関する事項のうち特に秘匿することが必要である事項で、防衛、外交、さらに特定有害活動の防止、テロ活動の防止について特定秘密に指定するとしている。しかし、何が秘密に指定されたのかは国民に知らされず、特定有害活動の防止、テロ活動の防止を理由にすれば、警察の活動も含めた広範な情報を秘密にすることができ、政府にとって都合の悪い情報を国民の目から隠すことが可能になる。TPP交渉や原発に関する情報も秘密の対象になる可能性があり、国民の知る権利は侵害される。また、情報に接近しようとする様々な行為が処罰(最高懲役十年)の対象となり、マスコミの取材や国民の情報公開を求める取組も処罰されるおそれがある。さらに、秘密を取り扱う人を対象にした適性評価によって、思想信条の自由やプライバシー権が侵害されることになる。秘密保護法の目的は、国民の目と耳を塞ぎ、アメリカと一体で戦争するために情報を共有することにあり、憲法改悪の先取りにほかならない。このような、日本国憲法で保障された基本的人権を侵害し、国民主権・民主主義・平和主義を根底から破壊する特定秘密保護法を制定しないよう強く求める。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

 一、特定秘密保護法を制定しないこと。

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