請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 635 件名 暮らし・農業・地域を破壊するTPP参加に反対することに関する請願
要旨  政府が例外なしの関税撤廃を原則とするTPP(環太平洋連携協定)への参加を決定することになれば、農業大国であるアメリカやオーストラリアからの農水産物輸入も完全自由化されるのは避けられない。米の生産は九割減少、食料自給率は四〇%から一三%へ低下する(農林水産省試算)など、農林水産業や地域社会は壊滅的な打撃を受け、命を支える食料の大半が外国頼みとなり、国土や環境も荒廃し、東日本大震災からの復興にも全く逆行する。さらに非関税障壁撤廃の名の下に、食の安全や医療、保険、官公需・公共事業の発注、労働など国民生活のあらゆる分野での規制緩和、外国企業への無秩序な開放が迫られる。TPPの中心はアメリカであり、我が国が参加すれば、アメリカ型の貿易と投資の自由化が押し付けられ、市場原理が最優先され、国の形が大きく変えられてしまう。これによって我が国で恩恵を受けるのは、自動車・電機などの一部の輸出大企業だけであり、その利益と引換えに国民の命や暮らし、農業や食料、地域経済を破壊し、国の主権まで売り渡すTPP参加には到底賛成できない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、暮らしや食料・農業・地域経済を壊滅させるTPPには参加しないこと。

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