請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 621 件名 TPP交渉からの撤退に関する請願
要旨  政府は、与党自らの公約ばかりか八割を超える地方議会決議に表された国民世論も裏切って、TPP(環太平洋経済連携協定)交渉への参加を強行した。しかも、参加前は「参加していないので情報がない」と情報開示をせず、参加後は「秘密保持契約により公表できない」として、政府が交渉で何を主張したかも含め、国民にも国会にも内容を一切明らかにしないまま、交渉を続けている。政府は自ら「守るべきは守る」と表明した。同時に、国権の最高機関たる国会の衆・参農林水産委員会決議は、農産品五品目を関税撤廃の例外とすることと併せ、食の安全基準や表示、漁業補助金を維持すること、またISD条項に合意しないこと、聖域が確保できない場合は交渉からの脱退も辞さないこと、さらには交渉により収集した情報は速やかに国会に報告し、国民的議論を行うことなどを求めている。政府・交渉官は、国会決議を尊重する義務があり、これに反した交渉を進めることは許されない。加えて、TPP交渉と並行して、長年アメリカが要求してきた非関税障壁撤廃に向けた二国間協議が秘密のまま行われており、これでは何がTPP交渉で扱われ、何が二国間協議で扱われているのか、国会も知ることができないまま、結論だけが押し付けられることになる。情報を公開せず国民的議論もないまま進められている、国民の命と暮らし、食、雇用や地域経済を脅かし、主権をも脅かしかねないTPP交渉及び二国間協議はやめるべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、TPP交渉の内容を公表すること。
二、政府はTPP交渉から撤退すること。

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