請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 89 件名 消費税増税中止を求めることに関する請願
要旨  二〇一二年八月に消費税増税関連法が成立し、政府は消費税率を二〇一四年四月から八%に、二〇一五年十月から一〇%に引き上げるとしている。しかし、消費税は赤ちゃんからお年寄りまで、収入の有無・多少にかかわらず負担しなければならない。所得の低い人ほど負担が重い不公平な税金である消費税は、深刻な問題となっている格差と貧困を一層広げる。生活費には税金を掛けない、負担能力に応じて課税するという税制の原則に立ち返り、所得を社会的に再分配する機能を強める税制改革を進めるべきである。また、消費税が一〇%になれば一世帯平均で年間約十七万円も負担が増えると試算されている。家計に大きく影響し、消費が縮小することは明らかである。価格転嫁が困難なデフレ不況の下、多くの中小零細企業が事業継続の危機に直面するとの懸念が広がっている。景気の更なる後退は避けられず、税収全体では増収につながらないとの指摘もある。今回の消費税増税は重大な問題点を抱えており、国民の理解・納得を得たものではない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、消費税の増税を中止すること。

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