請願

 

第185回国会 請願の要旨

新件番号 75 件名 消費税の増税をきっぱり中止することに関する請願
要旨  国民の暮らし、日本経済に深刻な打撃を与える消費税の増税を中止するよう強く求める。安倍首相は、円安や燃油・原材料の高騰が家計や経営を直撃している中で、消費税増税を閣議決定した。同時に増税による景気の失速を避けるため、五兆円規模の経済対策を実施する方針である。その内容は、大型公共事業や復興特別法人税の一年前倒しの廃止、法人税の実効税率の引下げなど、どれも大企業向けの施策ばかりである。これは、経済対策を実施しなければ、増税による経済悪化が避けられないと首相自身が認めたことになる。消費税増税中止こそが最大の景気対策である。国民の多数が増税するべきではないという中での増税の強行は許されない。消費税はそもそも、低所得者ほど負担が重い税金である。この不況下で税率を引き上げれば、国民の消費は更に落ち込み、自治体内の地域経済は大打撃を受ける。価格に税金分を転嫁できない中小業者の経営を追い込み、消費税倒産や廃業が増えることは必至である。働く人々の賃金抑制と雇用不安につながり、自治体財政にも深刻な打撃を与える。多くの国民が消費税の増税に反対しており、この声に耳を傾けるべきである。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、中小業者や庶民の生活と地域経済に甚大な悪影響を及ぼす消費税増税は中止すること。

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