請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 1896 件名 B型・C型肝炎への対策に関する請願
要旨  我が国にはB型・C型肝炎感染者・患者が三百五十万人いると推定され、適切な治療を受けなければ、慢性肝炎から肝硬変、肝がんに進行する危険性の高い病気である。B型・C型肝炎患者は乏しい年金で暮らす高齢者が大半を占め、高い医療費を払えないため、治療や投薬を中断し、定期検査も十分受けられずに重症化し、毎日全国で百二十人ほどが死亡している。B型・C型肝炎患者・遺族には裁判手続を経て救済される仕組みはできたものの、厳格な証明が求められるため、救済対象になるのは少数に限られ、救済対象の適正化が求められている。患者たちは公平に救済してほしい、せめて医療費に対する公的支援制度を確立し、安心して治療を受けられるようにしてほしいと願っている。医療費の中でも負担が大きい定期検査費用への支援は、定期的な検査、適切な治療に導くことにより重症化、ほかの人への感染を防ぐことで、国民総医療費の抑制、感染防止の公益性を有する。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、B型・C型肝炎患者が適切な治療を受けられるよう、定期検査の促進など、環境を整備すること。
二、集団予防接種が原因とされるB型肝炎感染被害者の和解を着実に進めること。

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