請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 1316 件名 肝硬変・肝がん患者等の療養支援などの推進に関する請願
要旨  我が国のウイルス性肝炎患者・感染者は三百五十万人以上とされているが、平成二十二年一月施行の肝炎対策基本法の前文に「ウイルスへの感染については、国の責めに帰すべき事由によりもたらされ、又はその原因が解明されていなかったことによりもたらされたものがある。」と記載されているように、自分の責任で罹患(りかん)したものではない。現在死亡者数は一九六〇年代と比較してほぼ四倍に上昇し、毎日百二十名以上が肝硬変・肝がんで命を失っている。国は肝炎対策推進協議会を開催し平成二十三年五月に肝炎対策基本指針を決定した。肝炎検査の推進、肝炎医療を提供する体制は進められることとなったが、肝炎患者が強く求めた肝硬変及び肝がん患者に対する医療費助成を含む支援は、進められていない。第百七十七回国会(会期:平成二十三年一月~八月)に肝硬変・肝がん患者の療養支援などを求める請願が衆・参両議院で採択された。しかしながら、平成二十四年度予算では計上されず、平成二十五年度予算でも計上されていない。
 ついては、次の措置を採られたい。

一、第百七十七回国会(会期:平成二十三年一月~八月)に衆・参両議院で採択された下記の請願項目を具現化するため、検討の場を国会内に設置し推進すること。特に、第一項目の肝硬変及び肝がん患者に対する医療費助成を含む支援については一刻の猶予もないことから、最優先の課題として取り組むこと。
 1 肝硬変及び肝がん患者に対する医療費助成を含む支援の在り方を検討すること。
 2 新しい検査方法、治療法、治療薬の保険適用の早期実現を図ること。
 3 潜在している肝炎患者・感染者を早期発見するため、肝炎ウイルス検診の更なる取組を図ること。
 4 身体障害者手帳交付の認定基準の緩和を検討すること。

一覧に戻る