請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 742 件名 TPP参加断念に関する請願
要旨  TPP交渉は、貿易にかかる関税を全て撤廃し、各国間の制度や基準の違いも非関税障壁として極力無くすことを目指しており、実態は、経済力で群を抜くアメリカが主導し、世界的に事業を展開する多国籍企業の要求を色濃く反映した交渉になっている。TPPに参加することになれば、我が国の農林漁業は壊滅し、食料自給率が一〇%台に落ち込み、国土や環境、地域経済の荒廃を招いて、国民の生存基盤が根本から失われてしまう。弱肉強食のアメリカ型ルールが押し付けられ、食の安全、医療、雇用、環境、地域経済が脅かされるのは必至であり、国民にとっては百害あって一利なしである。財界などは経済成長のためと言うが、今我が国の経済再生に必要なのは、被災地の復興と内需の拡大であり、賃金・労働条件の改善、農林漁業や中小企業、地域経済の振興、医療や年金など社会保障の充実である。TPPへの参加はそれに全く逆行するものであり、絶対に参加すべきではない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、TPP交渉への参加をきっぱり断念すること。

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