請願

 

第183回国会 請願の要旨

新件番号 469 件名 原発ゼロを直ちに決断することに関する請願
要旨  東電福島第一原発事故はいまだ収束せず、被害は拡大し続けている。政府が実施した国民の意見募集(パブリックコメント)でも八割が「即時原発ゼロ」を選んでいるが、政府は関電大飯原発(福井)の再稼働を強行し、電源開発大間原発(青森)の建設再開も認めた。こうした動きに福島県民の怒りは更に高まり、多くの国民も「直ちに原発ゼロ」の声と行動を広げている。政府は国民多数の声に押されて原発稼働ゼロを言わざるを得なくなったが、二〇三〇年代では遅過ぎる。しかも、大震災で工事停止中の三基の原発建設再開を認め、各国が断念した核燃料サイクル計画の継続まで打ち出している。日本では既に使用済核燃料が二万四千トンにも上り、各原発の貯蔵プールは数年で満杯になる。使用済核燃料を安全に処理する方法は世界中どこにもない。巨大地震の発生や原発敷地内の活断層地震の予測が相次いでいる日本で、再び原発事故が起きれば、取り返しのつかない事態となる。政府は国民の声を真剣に受け止め、原発ゼロを直ちに決断し、省エネ、節電、再生可能エネルギーへの本格的対策をとり、全ての原発の廃炉へ、高度な技術と人材の投入による長期間にわたる一大国家事業を進めることが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、政府は、全ての原発からの撤退=原発ゼロを直ちに決断すること。

一覧に戻る