請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 2448 件名 食の安全・安心と食料自給率向上政策に関する請願
要旨  世界の飢餓人口が十億人を超える食糧危機や地球温暖化問題の解決は、待ったなしの課題であるが、これまでの貿易自由化と食料の輸入依存政策によって、日本の食料自給率はカロリーで四一%であり、穀物の価格高騰や輸出規制の影響を直接受けている。さらに、アメリカ産牛肉の輸入条件違反やO―一五七の感染が繰り返され、外米の輸入による汚染米事件など、輸入食品によって引き起こされる食の安全を脅かす事件は、食料を輸入に依存していることの危うさを示している。多くの食料を大量の燃料を使ってCO2を出しながら運んでくることは、地球温暖化対策にとっても有害である。国内の農林漁業生産を拡大し、食料自給率を向上させる政策への切替えが必要である。そのためには、農林水産物の再生産ができる価格保障・所得補償制度の確立や、貿易自由化交渉はやめ、食糧主権を尊重した貿易ルールを確立することが必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、食料自給率を向上させるため、国内農林漁業生産を拡大すること。米を始め農林水産物の生産費を賄う価格保障・所得補償政策を実現すること。
二、食の安全・安心のため、食品衛生監視員の増員など検査体制を強化すること。加工品を含め食品の原料原産地や添加物等の表示を徹底すること。
三、汚染米事件の原因にもなった不要な外米(ミニマムアクセス米)の輸入は止めること。
四、日本農業を潰す日米FTA・日豪EPA、WTO交渉など、これ以上の自由化交渉は止めること。

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