請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 2306 件名 新たな患者負担増計画反対、患者負担の大幅軽減と安心して受けられる医療の実現を求めることに関する請願
要旨  日本の医療費は、国際的には先進三十四か国中二十四位となっている。全国で医師や看護師不足から過重・過密労働が問題となり、病院や診療所の経営困難から標榜(ひょうぼう)科や医院の閉鎖、救急医療の遅れなど、地域医療の崩壊が深刻さを増している。昨年、東北地方を中心に巨大災害が襲い、併せて原発事故という未曽有の事態が起こった。引き続き被災者の生活再建を最優先した復興政策が求められている。また、五十年を迎えた国民皆保険制度をより発展させ国民の健康を守るためには、医療費負担の心配がなく安心して受けられる医療制度が必要である。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、患者窓口負担を大幅に軽減すること。
 1 当面、高齢者や子供の窓口負担は無料にすること。
 2 震災の被災地域及び避難先の住民の窓口負担を引き続き無料にすること。
二、患者負担増計画は完全に撤回すること。
 1 通院ごとの定額負担の導入や七十~七十四歳の窓口負担の二割引上げはやめること。

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