請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 2014 件名 全ての原発の即時停止と再生可能エネルギーへの政策転換に関する請願
要旨  福島第一原発事故はいまだ事態収束の兆しが見えてこない。放射能汚染は大気に海に土壌に広がり、国民の命を脅かし、暮らしと産業に深刻な打撃を与えている。被害は海外に広がるおそれもあり、レベル七という最悪の事故に諸外国も日本に厳しい批判の目を向けている。国は原発の安全神話を振りまき、利潤追求に突き進む電力各社と結び、次々と原発を建設してきた結果、地震・津波多発国に五十四基もの原発が立ち並ぶ危機的な状況である。原発の存在自体の危険に加えて、最終処理方法のない放射性廃棄物が日々蓄積されていく危険と恐怖が国民に重くのしかかっている。また、国際条約で定められている安全最優先の役割と権限を持つ独立した審査・規制機関を設置しないまま、歴代政府が原子力政策を推進してきた結果、今日の悲惨な事態を招いた。国は直ちに事故の全容とうそのないデータを公表し、全国の科学者等の知見を総結集して収束に当たるべきである。
 ついては、国民の命と暮らし、地球環境を守るため、次の事項について実現を図られたい。

一、全ての原発を直ちに停止し、廃炉にすること。
二、国と東京電力は福島第一原発事故収束に全力を挙げ、全ての被害者への補償を完全に行うこと。
三、国は原発推進の政策を改め、再生可能なエネルギーへの政策転換をすること。

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