請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1876 件名 思いやり予算の削減・廃止に関する請願
要旨  日本政府は、条約上義務のない、在日米軍に対する思いやり予算を一九七八年以来三十三年間払い続け、その合計額は六兆円を超え、世界でも例を見ないものとなっている。二○一○年度の思いやり予算と米軍基地再編費用の合計は三千三百七十億円に達し、自公政権時より増えており、アメリカは、思いやり予算の増額を求めている。これに対し菅内閣(当時)は、二○一一年度予算では思いやり予算を特別枠として現状を維持するとともに、思いやり予算に関する日米の特別協定を現行の三年から五年に延長して、五年間にわたって支出を固定化した。一方、国内では、格差と貧困が拡大し、さらに社会保障費の削減が続けられたことにより、毎年三万人以上の自殺者が続くなど、国民の暮らしは厳しい状況になっており、医療・福祉や教育、農業、中小企業への財政支援の強化が切実に求められている。自公政権によって強行された二○○八年四月の参議院では、当時野党であった民主党も反対して協定が否決されている経過からも、民主党政権による特別協定の延長措置は容認できない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、「思いやり予算」を削減し、廃止すること。

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