請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 1536 件名 原発の速やかな廃止と自然エネルギーへの転換に関する請願
要旨  東日本大震災による東京電力福島第一原発事故は、世界でもチェルノブイリ原発事故に続く深刻な事故となり、一年が経過しても事故は収束しておらず、実態もまだ解明されていない。日本には運転開始から四十年を超える原発が四基、三十年~四十年が十七基と、老朽化が進み危険度が増す原発が各地にある。また、大地震が起きると予想される危険地帯に原発が多く建っているのも日本だけである。これらはすぐに停止・廃炉にすべきである。世界全体では、この十年間、伸びているのは原子力ではなく自然エネルギーである。日本は自然エネルギーに恵まれており、国内のエネルギーを十分賄うことができる。これまで自然エネルギーの普及が進まなかったのは、国の政策の問題であり、今こそ、自然エネルギーを中心とした新たなエネルギー政策に転換するときである。原発事故は、広範囲にわたる放射能汚染を引き起こした。食品検査や子供たちの検査の拡大は今後も重要であり、また被害に遭った生産者がこれからも生産を続けていけるよう、国が責任を持って対策を進めるべきである。
 ついては、今回のような事故と放射能汚染を二度と起こさないよう、次の事項について実現を図られたい。

一、原子力発電から速やかに撤退すること。また、三十年を超えている原発、地震危険地帯にある原発は直ちに停止・廃炉にすること。 
二、再生可能な自然エネルギーの急速な拡大・普及を図る新たなエネルギー政策に転換すること。

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