請願

 

第180回国会 請願の要旨

新件番号 731 件名 介護保険の改悪中止に関する請願
要旨  政府は、二〇一一年の介護保険法改正に続き、社会保障・税の一体改革の名の下に、介護分野での給付削減と負担増を内容とする制度改悪を進めようとしている。今でも介護退職が相次ぐなど家族の介護負担は重く、特別養護老人ホームには膨大な待機者がいる。これ以上国民に負担と犠牲を強いる介護保険改悪は許されない。
 ついては、次の事項について実現を図られたい。

一、要支援認定者から従来のサービスを取り上げる「総合事業」実施を自治体に押し付けないこと。
二、ヘルパーの生活援助サービスの一時間から四十五分への短縮策を撤回すること。
三、「一定の所得」以上の人への利用者負担引上げを行わないこと。ケアプラン有料化及び多床室利用者への室料負担、施設利用者の食費・居住費軽減措置の改悪を行わないこと。
四、介護保険料を軽減し、介護に必要な財源を確保するために国庫負担割合を引き上げること。
五、必要な人に必要な介護を保障するため、区分支給限度基準額の引上げ、利用料負担の軽減を行うとともに、特別養護老人ホーム待機者解消のため、施設整備を行うこと。
六、介護労働者の賃金改善は引き続き全額国庫負担で行うこと。介護職員待遇改善交付金は対象を全介護従事者に拡大し、月四万円以上の賃上げを実施すること。

一覧に戻る